自動売買

労働条件「劣悪さ」目立つIT系中小企業

2009/07/04 17:13

情報技術(IT)系の中小企業で、劣悪な労働条件が目立っている。賃下げや重いノルマ、サービス残業…。起業したワンマン経営者の力が強く、社員は若手が中心の業界。労組もなく賃金の切り下げを押し付けられるケースも増えている。衣料品をインターネットで通信販売する東京都内の会社。サイトの更新を手掛けるアルバイトの女性(28)は「社長から『今すぐやって』と言われると断れず、突然増えた仕事に追われる」と嘆く。毎月60時間以上残業させられたが、不況の影響で昨年10月以降は激減。時給は1500円から1350円に下げられた。都内のシステム開発会社に今春、新卒で採用された女性(24)は入社前からノルマを課された。プログラム作成で、1日8時間やっても1カ月半かかる作業だった。無報酬の業務に疑問を感じたが、「一定の技術を習得しなければ内定取り消し」との同意書に署名していたため、何とか卒業直前に完成させた。入社後は不況で仕事の受注がなく、自習が続く。若年労働者を支援する特定非営利活動法人POSSE(東京)には、IT系企業で働く人の相談が増えている。狩野浩久事務局長は「バリバリ働いて会社を興した分、無理な働き方を強いる社長が多い。働き方のルール作りや労使交渉の場が必要だ」と話した。

【共同通信】